ランニングによる膝の痛み
ランナーを悩ませる膝の痛み。
膝の皿の下が痛む、膝の内側が痛む、膝の外側が痛むなど、症状は様々です。
ランニングやウォーキングを習慣化し、健康や体力を維持しようとしているのに、痛みがあるせいで継続できないのは残念なことです。
継続して長く続けれるように、膝の痛みの対処法、予防法を紹介します。
なぜ膝が痛くなるの?
膝関節は体の中で最も衝撃の吸収を行う場所です。
膝にかかる負担は歩行時で体重の5~7倍。ランニング時はもっと大きな負担がかかります。
スポーツ中には、オーバーユース(使いすぎ)、特定の部位に長期間負荷がかかり続けることにより痛みを生じることもあります。
筋肉の柔軟性の低下、筋力の低下などは、膝の痛みを誘発させる原因の一つです。
代表的な膝の疾患として、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や膝蓋靭帯炎、鵞足炎などがあります。
膝の痛みを和らげる対処法
ランニングやスポーツ、運動中に膝の痛みがあるのにもかかわらず、無理をしている人も少なくありません。
無理を続けると症状が進行して、痛みが慢性化します。違和感を感じたら早めに治療を行いましょう。
まず、痛みを感じたら、運動を休止することが大切です。
膝に負担をかけないように安静を保って、痛みと炎症を抑えるために氷のうなどで冷やしましょう。
股関節や太もも、膝関節周りのストレッチをしっかり行いましょう。
テーピングやサポーターは痛みの軽減に役立ちます。
超音波治療器やマッサージなども効果的です。
膝の痛みを軽減させるストレッチ
膝の痛みを軽減させるには、股関節や膝関節の周りの筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化する必要があります。
スクワットやランジなどのトレーニングも効果的です。
内転筋(太ももの内側)、腸脛靱帯(太ももの外側)、大腿四頭筋(太ももの前)、ハムストリングス(太ももの裏)、殿筋群(お尻の筋肉)を中心にストレッチを入念に行い、柔軟性を高めましょう。
足への負担を軽減させるランニングシューズ選びやインソール(中敷き)なども膝の痛みを予防する上で大事になります。
フォームの改善、走る時間や日数、コースの調整なども膝の痛みを防ぐうえで重要なポイントになります。
ランニングをされる方にとって膝の痛みは大きな影響をもたらします。
痛めてしまうまえに早めにご相談ください。