スポーツでの怪我・痛み
スポーツでの怪我・痛みは、【スポーツ障害】【スポーツ外傷】の2つに分類されます!
スポーツ障害:使いすぎ(オーバーユース)や持続的な負荷により痛みが発生する。
スポーツ外傷:一度の衝撃や瞬間的外力で発生する。
競技によっていろんな特有の症状があり、怪我の処置・治療を怠ると、
再発やパフォーマンスの低下、競技復帰が出来なくなる場合もあります。
怪我・痛みが発生したらすぐに治療を行いましょう。
多く見られるスポーツ障害
- オスグッド・シュラッター病
- ジャンパー膝
- テニス肘
- 野球肩・野球肘
- シンスプリント
- 腸脛靭帯炎
- 鵞足炎
- 有痛性外脛骨
- 足底筋膜炎
多く見られるスポーツ外傷
- 骨折:骨に過度な力が加わって変形、破壊を起こし、骨の連結性を断つこと。
- 捻挫:関節が動かせる範囲(可動域)を超えた時に、骨と骨をつなぐ靭帯が損傷すること。
- 打撲:「打ち身」とも言い、身体をぶつけた、ぶつかった場合に起きる。
- 脱臼:関節に過度な負荷がかかり、骨と骨の連結部分がずれてしまう症状のこと。
- 肉離れ:筋肉が急激に引き伸ばされて、筋肉の繊維が損傷、断裂する症状のこと。
オスグッド・シュラッター病
膝の皿の下の骨が出っ張っていて、動かしたり触ったりすると痛い。
それはオスグッド・シュラッター病かも知れません。
症状・原因
成長期(10~15歳頃)にスポーツ活動性の高い、
特に、ジャンプを繰り返すスポーツをしている人(バスケットやバレー)やサッカーなどによく見られます。
もちろんスポーツ活動をあまりしていない人でも発症する場合もあります。
骨になる前の柔らかい組織である軟骨に炎症が起こり、痛みが出現してしまいます。
原因としては、
・骨の成長と筋肉の柔軟性や成長のバランスが崩れることによって起こる
・競技動作での使いすぎ
などが挙げられます。
治療法
田中スポーツ整骨院では、まずは炎症を抑えるために超音波治療器を使用し、痛みの軽減・消失を行います。
痛みの状態次第でストレッチや筋力トレーニングを重ね、競技復帰を目指します。
痛みがある場合には無理をせずに早めに受診ください。
ジャンパー膝
走ったり、ジャンプしたりで膝の全面が痛くなるのは
膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)かもしれません!
症状・原因
膝蓋靭帯炎とは、「ジャンパー膝」と呼ばれ、ジャンプやダッシュ、キックなどのように
膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返すスポーツなどに多く発生します。
太ももの前部(大腿四頭筋)の筋肉の緊張が原因のことが多く、
柔軟性や筋力、体幹や股関節に負担がかかっている場合がほとんどです。
治療法
田中スポーツ整骨院では、柔軟性や筋力検査を行い、可能であれば競技を継続します。
痛みや炎症を起こしている箇所に超音波治療器を使用し、早期回復を目指します。
テーピングやサポーターなどを使用し、負担をかけずにプレーを許可することもあります。
柔軟性や筋力、体幹や股関節の強化を行い、再発防止に努めます。
テニス肘
テニス中にボールを打つと肘の外が痛い。
それはテニス肘(外側上顆炎)かもしれません。
症状・原因
日常生活でも痛めることが多い場所で、物を持ち上げる動作や雑巾を絞る動作で痛みが生じることもあります。
パソコン作業でのキーボードやマウス操作での痛みもよくみられます。
主な原因としては、手首を返す時に使う筋肉の使い過ぎによる筋肉付着部の炎症とされています。
手首の動き、前腕部や上腕部、肩関節の動きが悪くなっていることが多く、
肘に負担がかかり、悪い肘の使い方をしている場合が多く見られます。
治療法
田中スポーツ整骨院では、まず炎症・痛みを抑えるため、超音波治療器を使用します。
症状がある程度改善されたら、肘周囲・前腕の筋肉のストレッチを中心に機能改善を行います。
再発の可能性が高いため、肩甲骨や背中、体幹部などの筋力トレーニングやスイングフォームをチェックし、
復帰に向けたアスレティックリハビリテーションを行います。
野球肩・野球肘
野球で投球中に肩や肘が痛い。テイクバック時、リリース時に痛みが強い。
それは野球肩・野球肘かも知れません。
症状・原因
野球肩とは野球での投球動作だけでなく、バレーのスパイク、テニスやバドミントンのスマッシュ、
陸上の投擲など、腕を上げて振りかぶって投げる(打つ)種目で生じる障害をいいます。
投げ過ぎが原因で徐々に痛みが強くなっていく(障害)場合が多いですが、
変な体勢で投げることで痛める(外傷)こともあります。
肩のインナーマッスルや肩甲骨や背中、体幹・下半身の筋力不足、体幹や股関節の柔軟性低下、
投球フォーム不良などが原因のことが多く見られます。
治療法
田中スポーツ整骨院では、患部の痛みや炎症が強い場合には投球禁止とし、
痛みの緩和、炎症の軽減を図るために超音波治療器を使用します。
また、身体の弱い箇所、筋力、柔軟性、フォーム改善などを行い、
再発防止、更なるパフォーマンスの向上を目指します。
無理して投げ続けると内部の組織までも損傷し、投球が出来なくなる場合があるので
肩の痛みでお悩みの方は是非ご相談ください!
シンスプリント
走ったり、ジャンプすると脛(すね)の部分が痛い。押すと痛みが強い。
それはシンスプリントかも知れません。
症状・原因
走りやジャンプなどの繰り返しによって、脛骨(すねの内側)に負担がかかり、
骨に沿って炎症が起きる状態をシンスプリントと言います。
部活で走り込みが多くなったり、中学から高校に上がったりで、運動強度が上がった際によく発症します。
初めは我慢できる程度の痛みですが、我慢し続けると痛みが強くなり、
走ると痛く、歩くだけでも響くような痛みが出ることもあります。
疲労骨折につながることもあるため、しっかりと治療をしましょう。
治療法
田中スポーツ整骨院では、炎症や痛みを取り除くために超音波治療器を使用します。
ふくらはぎや足首周りの固くなった筋肉を緩め、ある程度炎症が引けば、
足趾の運動や足関節周囲の筋肉の強化、原因となる動きでの不良姿勢を改善し、
正しい動きで運動できるようにし、再発防止にも努めます。
腸脛靭帯炎
ジャンプや走った際に膝の外側が痛い!
それは腸脛靭帯炎(ランナー膝)かもしれません。
症状・原因
ランナーに多くみられ、ジョギングやランニングにて走る距離が増えたり、速度が速くなったり、
膝の負担が増えた際に痛みが出現し、膝の屈伸時に膝の外側が痛みます。
原因としては、足の着地時に膝が内側に倒れこみ、力をうまく吸収できていない場合が多いです。
体幹部の不安定、股関節や大腿部の柔軟性や筋力の低下、足関節のバランス不良が考えられます。
治療法
田中スポーツ整骨院では、痛みや炎症を早期に抑えるために超音波治療器を使用します。
柔軟性や筋力テストにて状態をチェックし、可能であれば痛みの範囲内で運動を許可する場合があります。
負担がかかり固くなった股関節や下半身の筋肉をほぐし、ストレッチングをかけます。
再発防止・パフォーマンスの向上を目的に運動時に膝が内側に倒れこまないように
体幹部・股関節・膝関節・足関節の強化を行います。
鵞足炎
運動時に膝の内側(特に膝の内側の約5㎝下)が痛くなる!
それは鵞足炎かも知れません。
症状・原因
鵞足(がそく)とは、膝の内側下方(約5㎝)の脛骨の周囲のことを言います。
縫工筋、半腱様筋、薄筋と呼ばれる筋肉の腱が骨に付着部する部分であり、
この部分にある滑液包に炎症が生じる状態を鵞足炎(がそくえん)と言います。
滑液包とは、関節にある小さなゼリー状の袋です。
少量の液体を含んでいて、骨と軟部組織の間に存在し、摩擦を軽減するクッションの役割があります。
鵞足炎になる原因は、運動の動作時に膝が内側に倒れることによって滑液包に繰り返し負担がかかり、炎症を起こします。
特に股関節・膝関節・足関節のバランスが崩れていることが多く、筋肉が緊張時に発症しやすいです。
治療法
田中スポーツ整骨院では、炎症部に対して早期回復を目的に超音波治療器を使用します。
基本的に痛みが強い場合には、安静とします。
柔軟性や筋力、バランス検査を行い、可能であればテーピングを使用し、膝関節が内側に倒れないように補強し、競技を継続する場合もあります。
再発防止とパフォーマンスの向上を目的に膝が内側に入らず、身体が安定するようにストレッチング、トレーニングを行います。
有痛性外脛骨
足首の内くるぶしの下の出っ張っているところが痛い!
それは有痛性外脛骨かもしれません。
症状・原因
外脛骨(がいけいこつ)とは、足首の内側のくるぶしの下に生じる過剰骨(余分な骨)の一つ。約15%の人に存在します。
足首の内側には後脛骨筋というふくらはぎにある筋肉があり、その後脛骨筋の腱が外脛骨付近に付着しております。
足首が内側に倒れた場合や、足首を捻った場合に痛みが発生することが多く、腫れを伴います。
また、少しのきっかけで、これまで痛くなかった外脛骨に炎症が起き、痛みが発生することもあります。
発生しやすい原因としては、扁平足や外反母趾、足趾や足関節が弱い、靴が合っていない、膝が内側に倒れやすいなどが考えられます。
治療法
田中スポーツ整骨院では、炎症を早期に回復させるために超音波治療器を使用します。
テーピングやインソールが効果的なため、検査を行い、機能改善に努めます。
後脛骨筋を緩めるために、ふくらはぎの筋膜リリースを行い、柔軟性や筋力を改善します。
体幹部、股関節、膝関節、足関節の機能強化、柔軟性を向上させるストレッチング、トレーニングも行い、再発防止・パフォーマンスの向上を目的にリハビリを行います。
足底筋膜炎
起床時に立ち上がりの一歩で足をついたら足裏がピキッと痛い。
歩行中や走行中、ジャンプ時に足裏が痛い。
それは足底筋膜炎かも知れません!
症状・原因
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)は、足の裏のつま先から踵まで広がって張っている腱膜です。
足裏・踵の痛みの原因としては最も頻度が高いものです。
足底腱膜は、足を安定させ、衝撃吸収の役割があります。
扁平足や外反母趾、ランニングやウォーキング、体重増加などで足底腱膜に多くの負担がかかると、炎症を起こします。
- 40歳以降の女性
- ランナー
- 扁平足や外反母趾
- 肥満、体重増加
- 立ち仕事
などの方に多く発生します。
治療法
田中スポーツ整骨院では、足底部の炎症に対して超音波治療器を使用し、早期回復を目指します。
再発防止のために、足底にかかる負担を減らすストレッチング、トレーニングを行います。
インソールやテーピングなどは早期回復・再発防止には特に効果的です。