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2021.12.17

野球に多い怪我-症状や原因、治療法など‐久留米市-田中スポーツ整骨院

野球は投球動作やスイング動作など、様々な動きがあります。

筋肉の疲労や使いすぎ(オーバーユース)により、怪我を引き起こすことが多いです。

怪我を事前に予防し、怪我をしてもしっかり治すことを意識しましょう。

野球に多い怪我

野球肩(投球障害)

野球の投球動作によって引き起こされる肩関節障害の総称です。

  • 腱板損傷
  • インピンジメント症候群
  • スラップ(SLAP)損傷
  • 上腕骨骨端線離開
  • 肩甲上神経損傷

オーバーユース(使い過ぎ)により肩関節への繰り返される負担、ストレッチ不足による柔軟性不足、不良な投球フォームなどが原因で起こりやすいです。

肩関節周囲の筋肉、腱、靭帯などを損傷して痛み・炎症が出ます。

野球肘(内側上顆炎)

野球の投球動作で肘に負担がかかり、肘の内側・外側・後方に微細損傷や炎症が発生し、痛みが出ます。

肘の内側の痛み、腫れ、熱感、投球時痛、可動域制限、しびれなども出ます。

悪化すると軟骨炎や剥離骨折、疲労骨折などになりますので、しっかりケアすることをオススメします。

腱板損傷

肩関節には肩関節の安定性を保つ役割のある腱板(けんばん)という組織があります。

その腱板が使いすぎや加齢により損傷や変性、摩擦を起こし、炎症を引き起こします。

腱板は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つで構成されており、最も痛めやすいのが棘上筋腱と棘下筋腱です。

肩関節を安定させる役割がある組織なので、これらを損傷すると肩関節の動きが著しく制限されます。

インピンジメント症候群

上腕骨が肩甲骨の肩峰や烏口突起などに衝突して、炎症や損傷を起こします。

野球以外のスポーツでも肩よりも腕を高く上げる動作が繰り返されることで発症します。

肩を上げる際に痛みや引っ掛かりを感じ、それ以上腕を上げられなくなるのが特徴です。

肩峰下滑液包炎

肩関節の肩峰の下に関節の動きを滑らかにするための滑液包(かつえきほう)というものが存在します。

その滑液包が繰り返しの摩擦や衝撃を受けて損傷し、炎症を引き起こします。

腕を上げると痛みが強くなります。

肩甲骨の動きが悪くなっていることが多いため、肩甲骨はがしなどをオススメします。

肩甲上神経損傷

回旋筋腱板(インナーマッスル)でもある棘下筋を支配する肩甲上神経が、投球時のフォロースルー時に引っ張られたり、圧迫されたりして損傷します。

肩全体に重だるさや痛みがあり、特に肩の後方に症状が現れます。

腰の痛み(腰痛・腰椎捻挫)

腰の筋肉や関節などに負担がかかり、痛みや炎症を引き起こします。

股関節や背部の柔軟性不足、体幹部の不安定性などが原因となります。

腰痛はパフォーマンスを極度に低下させますので、しっかりケアを行いましょう。

背中の痛み

背中には脊柱起立筋という姿勢を保つ大事な筋肉があります。

この脊柱起立筋は姿勢が悪い場合やスイングや投球などで身体を使いすぎると筋肉が疲労し、痛みや炎症を引き起こします。

腰の筋肉と同様、痛めてしまうと運動パフォーマンスに大きく影響してしまうので、しっかりケアを行いましょう。

治療法・セルフケア

怪我をして、初めて気付きます。

ちゃんとストレッチをしておけばよかった。などと。

そうならないために、セルフケアなどをしっかり行い、【怪我をしない身体作り】を目指しましょう。

練習前・後はもちろん、起床後、お風呂上りなどもストレッチを行うようにしましょう。

自分の身体のことを考えれるようになると、いろんなことに気付き、パフォーマンスアップにも繋がります。

セルフケアもストレッチだけではなく、食事や睡眠、練習や試合なども考える習慣を付けましょう。