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2021.07.23

子供の足の痛み(オスグッド)

膝を曲げた時に痛む。膝の皿の下を押さえると痛い。骨が出っ張り触ると痛い。

子供がそう言った症状を訴えた場合は、オスグッド・シュラッター病の疑いがあります。

オスグッドとは

オスグッド・シュラッター病と言います。

膝の皿の下の骨(脛骨粗面けいこつそめん)が隆起し、腫れと痛みが生じます。

成長期(10~15歳頃)に起こりやすい膝の怪我です。

スポーツ活動性の高い子供に多く、特にサッカー、陸上、バスケットボール、バレーボールなどをしている子供に多く発症します。

もちろん、スポーツ活動性が低い子供でも発症します。

オスグッドの症状・原因

【症状】

  • 膝の皿下の痛み、腫れ
  • 骨の隆起
  • 膝の曲げ伸ばしでの痛み
  • 正座ができない
  • 走るのが痛い
  • 歩くのが痛い
  • 階段の上り下りが痛い

【原因】

  • 柔軟性の低下
  • ストレッチ不足
  • 骨の成長と筋肉の成長のバランスの乱れ
  • 使いすぎによるオーバーユース
  • 体幹部の弱さ
  • 扁平足などの足部の不安定性

成長期の子供は、骨の成長段階で軟骨の部分が多く弱いため、筋肉の柔軟性がないために、繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれて、腫れや炎症を起こしてしまうのです。

骨が剥がれれば、剥離骨折となり、さらなる激痛を伴います。

剥離してしまった骨が大きすぎるものであれば、手術という選択も考えなくてはなりません。

オスグッドの治療法

田中スポーツ整骨院では、まずは炎症を抑えるために超音波治療器を使用し、痛みの軽減・消失を行います。

痛みが軽減してきたら痛みを起因した根本的な問題を解決する必要があります。

痛みの原因は、膝の下の部分にできる骨を引っ張っている大腿四頭筋の収縮です。

この大腿四頭筋が引っ張らないように、身体全体のバランスを整え、体幹部の強化、股関節の柔軟性、足部や膝関節の安定性などのリハビリを重ね、競技復帰、再発防止に努めます。

痛みがある場合には無理をせずに早めに受診ください。

オスグッドのプレー基準例

オスグッドは痛みの範囲により、プレーを許可します。

今の状態でプレーしていいのか?田中スポーツ整骨院の基準は以下になります。

安静:うつ伏せの状態で太もも前のストレッチで痛みあり

   片脚でスクワット動作を行い痛みで90度曲げることができない。

様子をみながらプレー:うつ伏せで太もも前のストレッチで痛みなし

           片脚でスクワット動作を行い痛みはあるが80~90度曲げることができる。

スポーツ復帰可能:うつ伏せで太もも前のストレッチで痛みなし

         片脚でスクワット動作を行い90度曲げることができ痛みがない。


オスグッド・シュラッター病は、多少無理をしても大きなトラブルにはなることは少ないですが、

無理をし過ぎると、痛みがなかなか取れず、骨が分裂してしまうなど、手術になるケースもありますので、

早めに受診されてください。