子供の足の痛み(成長痛)
子供さん、こんな症状はありませんか?
【症状】
- 夕方~夜に足の痛みを訴える
- 痛みは時間が立てば治まる
- 繰り返し痛みを生じる
- 外観上の異常は見当たらない
などの症状は【成長痛】かも知れません。
成長痛とは?
成長期(幼児期、学童期、思春期)の子どもの足(下肢)の痛みの総称として幅広く使われています。
成長痛があるのは“子供だけ”で、特別な原因がないにも関わらず、足(特に膝)に痛みが生じる状態です。
夕方から夜間に痛みが生じることが多いですが、朝にはケロッと何事もなかったように痛みが消失することが多いようです。
成長痛自体は病気ではないと考えられています。
成長痛の原因
骨の成長に伴って痛みが発生すると言われることもありますが、医学的根拠はなく、
痛みの原因は、今のところはっきりしていません。
しかし、成長痛には、ストレスが関係していると考えられています。
子供は成長の過程で、色々なストレスを感じているのです。
出来ることが増えてきて自分でやらなければならないことも増え、ストレスがかかってきているのです。
- 食事やトイレ、歯磨き
- 通園による団体生活
など、日常生活を規則正しく行っていくことに慣れていないため、
身体は自然と疲れてしまい、ストレスを感じやすくなっています。
でも色んな事を挑戦させてたくさん成長してもらいたいですよね。
なので、成長痛が出ても、寄り添ってあげたり、痛い場所を触ってあげたり、紛らわせてあげましょう。
成長痛の対処方法
大事なことは、しっかり理解してあげることです。
仮病でもなく、痛いものだと理解することが大事です。
自分も経験したであろう成長痛、優しく寄り添ってあげましょう。
- 痛い場所を触ってあげる
- マッサージしてあげる
- 湿布を貼る
- お風呂に入って温める
- ストレッチをかけてあげる
①~④までのストレッチを左右それぞれ30秒×2セット行いましょう。
無理に伸ばさず、痛みが強くない範囲で行いましょう。
成長痛の場合、特に治療の必要はありませんが、子供が痛がる場合には受診されてください。
田中スポーツ整骨院でも、マッサージやストレッチを行います。
成長痛と似たような病気
成長痛と思っていても、成長痛でない場合もあります。
下記のような状態でしたら早めに受診しましょう。
- 長時間痛みを訴える
- 痛む場所が毎回同じ
- 痛みがひどくなる
- 腫れや熱感がある
- 足を引きずっている
- 成長期は越えている
成長痛と似たような病気の症状
骨端症
腱が骨に付着している部位で起こる痛みです。
成長期の子供は、筋肉の柔軟性がないと、筋肉の伸びが骨の成長より遅いため、筋肉が骨についている部位を引っぱるような状態になり痛みが生じることがあります。
オスグットシュラッター病
成長期の子供の膝のスポーツ障害で最も多いと考えられています。
膝下の骨が出っ張り、腫れて、痛みが生じます。
単純性関節炎
関節疲労により生じる炎症です。
日中の活動量が多過ぎることで関節軟骨に負担がかかり、夜間に関節炎が生じることがあります。
ペルテス病、化膿性関節炎
将来的に関節に変形が起こるペルテス病や、細菌が関節に侵入し発症する化膿性関節炎の初期症状が成長痛と類似していることがあるので注意が必要です。
アレルギー性紫斑病
成長痛と同じように、膝や足の関節に痛みが生じる病気です。
腹痛を伴うことが多く、足やすねに赤い小さい点状の出血斑が現れます。
関節リウマチ
成長痛と同じような痛みが同じような部位で長い期間続く場合や、その痛みが夜間ではなく朝に強くなる場合には関節リウマチも考えられます。
線維筋痛症
手足の痛みに加えて、頭痛・腹痛・睡眠障害・全身倦怠感等の症状も現れている場合は、線維筋痛症の可能性もあります。
成長痛と思っていたら、実は骨腫瘍、骨の感染症等の重篤な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。